読者が知りたいことを、知りたい順番で書いてますか?小説やエッセイが好きな人ほど要注意!
小説やエッセイが好きな方のブログ記事を読んでいると、何でもかんでも「最後に結論」があったりします。
もちろん、記事自体は最後まで読めばわかるのですが、逆に言えば、最後まで読まないとわからないのです。
小説やエッセイが好きな方ほど
「自分も最後まで読むから、読者もきっと最後まで読むだろう」
と思っていないでしょうか?
残念!!!
自分が小説やエッセイを書いているならそれでもいいでしょう。
しかし「調べ物をしている人」に向けて記事を書くとしたら、まず何を書くべきでしょうか?
それは「調べ物に対する答え」です。
大事なのは、「読者が知りたいことを、知りたい順番」で書くということです。
なぜ「最初に結論」を書くべきなのか?
ビジネス文書で「最初に結論を書きましょう」とよく言われます。
なぜでしょうか?
それはその文書を読む相手が真っ先に結論を知りたいからです。
もしこれが「推理小説」で、最初に
「この事件の犯人はヤスです。トリックは×××」
と書いてしまったらどうなるでしょうか?
「ふざけるなー」
と本を放り投げるかもしれませんね。
※刑事コロンボや古畑任三郎といったわざと最初に犯人を出すのは例外です。
推理小説では、最後の最後で大どんでん返しをすることを期待して、最初から最後まで読むからです。
また、日記やエッセイの場合も最初に結論というのはふさわしくないでしょう。
しかし、ビジネス文書や何かを調べていてGoogle検索をしているときは、最初に結論を読者が期待しています。
だから、結論を最初に書くのです。
○○さんの彼氏について調べてみましたが、見つかりませんでした。
悪質なトレンドブログの中には、最後の最後まで読んで
「○○さんの彼氏について調べてみましたが、見つかりませんでした。 」
というものがあります。
読者の期待を最後の最後まで完全に裏切るわけですね。
読者の期待は最初に
「○○さんの彼氏は誰?」
がわかれば解消されます。
悪質なトレンドブログは、まるで中身がないテレビ番組が何度も繰り返しCMをはさむかのように、とにかく間にアドセンス広告をはさんでのばしてのばします。
そして最後に
「○○さんの彼氏について調べてみましたが、見つかりませんでした。 」
と。
「こんなブログ、もう2度と見ないよ!」
と私なら思います。
仕事ができる人は、上司が知りたいことを知りたい順番で報告する。
そういえば、会社員時代に気づいたことがあります。
- 仕事ができる人:【上司】が知りたい順番で報告する
- 仕事ができない人:【自分】の好きな順番で報告する
特に前置きが長くてなかなか結論に入らなくて、しょっちゅう怒られている人もいました。
送られてきたメールを見ても、すごい大事な情報が最後にあったりして、危うく見落とすところだったりしたことも。
これは簡単な話で、「相手のことを考えていない」のです。
これでは目をつぶってキャッチボールをしているようなものです。
相手がキャッチしてくれればいいですが、ほとんどの場合は「あっち」の方へ飛んで行って、誰もボールをキャッチできません。
営業が上手な人は、同じ商品の説明をするときでも、相手に合わせてセールストークの順番を変えていました。
営業が下手な人ほど、誰を相手にしても同じ順番で言って、相手をイライラさせていました。
「相手」のことをいかに考えるかでうまくいくかどうかが決まるので、ブログに限らず、仕事や日常生活でも意識してみてください。
難しければ、とりあえず「結論」から書く。
「いやいや、上司やお客さんといった、生身の人間が目の前にいるならいいけど、ブログは相手が目の前にいるから考えるなんて無理だよ」
なるほど、確かにそうかもしれません。
じゃあ
とりあえず「結論」から書く
ようにしましょう。
もっと言うと
「導入部分で全部がわかる」
ようにしましょう。
さらに詳しいことを知りたい人は、「続きはこちら」みたいな感じで本文が続いていくのが理想です。
身近なものでも新聞(リード文)もそうですし、Yahoo!ニュースもそうですよね。
導入部分でさらに読むかどうかを判断していませんか?
「そんなの導入部分で離脱するじゃないか!」と思うなら、離脱ポイントに
- 関連記事へのリンク
- アフィリエイトリンク
を貼ってください。
どうぞどうぞ、導入部分で満足した方はこちらへ、と誘導するのです。
「アフィリエイトリンクは最後にしか貼りません」
という方がいますがもったいないです。
必ず導入部分にも貼りましょう。
それは、導入部分で満足して今すぐ公式サイトへ行きたい人が一定数いるからです。
あなた自身が情報を探しているときは、そういう読み方をしていませんか?
小説やエッセイのように、最初から最後まで1字1句読んでますか?
「読者の知りたいことを、知りたい順番に書いているか?」
という視点で、自分の記事を見直してみましょう。