【のんくら本を読む前に】あなたのブログ運営はtwitter寄りですか?サイト寄りですか?
この記事では「のんくら本」を読むにあたって注意すべき点としてブログ運営のスタイルについてご紹介します。
それは
- twitter寄りか
- サイト寄りか
という点です。
twitter・ブログ・サイトの違いについてたまに質問されます。
私の考え方は、
- twitter:時間の流れが「止められない」メディア
- ブログ:時間の流れを「ある程度」止められるメディア
- サイト:時間の流れを「ほぼ完全に」止められるメディア
です。
時間の流れによって「情報」はどうなるかを考えると、情報の拡散力と検索性、鮮度と寿命の観点から次のように考えることができます。
ブログ | サイト | |
拡散力 が高い |
(中間?) | 検索性 が高い |
鮮度 が良い |
寿命 が長い |
twitterとサイトの中間がブログだと考えています。
しかし、twitter寄りのtwitter的ブログもあれば、サイト寄りもサイト的ブログもあります。
プロブロガーさんはtwitter的ブログが多いです。
ブログの自動販売機化を目指す私はサイト的ブログです。
どっちを選ぶのも自由です。
この記事ではtwitter的ブログ運営とサイト的ブログ運営について書いてみたいと思います。
1.twitterは拡散力と鮮度
ブログ | サイト | |
拡散力 が高い |
(中間?) | 検索性 が高い |
鮮度 が良い |
寿命 が長い |
1-1. twitterは情報の拡散力・鮮度が命
twitterはなんと言っても情報の鮮度と拡散力です。
私がtwitterに長くいるせいか分かりませんが、
- twitterで知って
- Yahoo!ニュースのトピックスになって
- テレビのニュースで観る
なんてことがよくあります。
twitterのつぶやきに対してテレビ局が利用して良いか交渉している姿も当たり前になりました。
フォロワー数が多ければ、その拡散力は爆発的になります。
どこかのブロガーが「自分の記事がパクられた!」とつぶやいたところ、アクセス集中でパクりブログが見えなくなったこともあったそうです(怖いですね)。
1-2. twitterは情報の寿命と検索性が課題
一方でtwitterは情報の寿命が短く、また、それを探すための検索性に課題があります。
例えば次のようなことをつぶやきました。
そのときはたくさんの人に読まれていたとしても、ほとんどの場合そこで試合終了です。
つぶやいた自分ですら「こんなこと言ってたっけ?」と忘れています(これは違う問題かもしれませんが)。
twitterの検索結果自体にノイズがあるというのも問題があります。
さらに言えば、Googleで積極的に検索されるようなものでもないので、過去の埋もれたつぶやきが再び日の目を見るのは難しいといえます(バズってるパクツイを除く)。
1-3. twitterはつぶやき続けるメディア
twitterは時間の流れが早すぎるので、
- 毎日トレンドを追いかける
- みんなを巻き込む
のに向いています。
実際、プロブロガーさんをはじめ、twitterをうまく活用している方はとても早い時間の流れの中で生きています。
1年前どころか先月と全然違うことをしていてもおかしくありません。
一方、自分がトレンドに興味ないとか、みんなを巻き込むような企画力も行動力もないということであれば、twitterのメリットを活用できていないのではないでしょうか。
それなのに無理にtwitterを利用していたら消耗するだけです。
2.サイトは検索性と寿命
ブログ | サイト | |
拡散力 が高い |
(中間?) | 検索性 が高い |
鮮度 が良い |
寿命 が長い |
2-1. サイトは情報の検索性・寿命が命
twitterの対極にあるのが「サイト」です。
時間の流れをほぼ完全に止めるため、サイト内部の検索性が高く、必要な情報にすぐたどりつける構造になっています。
記事自体の寿命も長いので、数十記事書いたらあとは放置しているというサイトも多いです。
毎日つぶやくtwitterとは真逆の存在です。
「アフィリエイトサイト」はもちろん「のんくら本」で書かれている「アドセンスサイト」のこの部類です。
例えばのんくら本の共著者の1人であるa-kiさん(@akisfactory)のサイトを見ていただくと、ほぼどころか完全に時間が止まっています。
しかし10年経っても変わらず読み続けられることでしょう。
情報の検索性と寿命を徹底的に活かしています。
なお、アフィリエイトサイトの場合はアフィリエイト案件ありきなので、案件が終了すれば役目を終える場合もあります。
逆に言えば案件がなくならなければ毎日更新する必要もないのがサイトの強みといえます。
実際にはSEOで戦うために消耗しますが、アフィリエイターのいないところで静かに暮らせばいいだけです。
2-2. サイトは情報の拡散力と鮮度が課題
アフィリエイトサイトのほとんどが「Googleからの検索」に頼っているように、サイト自体にtwitterのような拡散力はありません。
そのため自分のアフィリエイトサイトをtwitterで公開するような手法も何年か前に流行りました(最近減ってつまらないです)。
Googleアップデートで検索順位が落ちるとクモの糸が切れるように他に流入経路がないため、アクセスがほぼなくなる課題があります。
また、情報の鮮度についても基本的には毎日更新するようなものではないため、中には情報が古いまま放置されている場合もあります。
まあ、鮮度については運営者が小まめにリライトすればいいだけの話なのでそれほど問題にはならないのがふつうかと思います。
3.ブログは中途半端だから1番難しい
ブログ | サイト | |
拡散力 が高い |
ほんとに 中間?? |
検索性 が高い |
鮮度 が良い |
寿命 が長い |
3-1. ブログの中途半端さに気づいてますか?
さて、twitterやサイトに比べるとブログは「良いとこどり」をしているとも言えます。
しかし、果たしてそうでしょうか。
多くの方がブログで結果を出せない理由は「ブログの中途半端さ」だと考えています。
なんでもできる、
だからできないのです。
自由って1番難しいんですよ。
ある程度「型」にはまった方が簡単なことはたくさんあります。
しかし、いきなりブログ初心者はこの中途半端な状態に放り込まれるので漂流してしまいます。
そしてどうなるかというと「目立つブロガー」の情報を追いかけ始めるのです。
3-2. 多くのブログは「twitter的ブログ運営」
ブログとサイトの違いについて聞かれるときによく答えるのが、
「ブログのトップページは最新記事が時系列で並ぶ形式ですよね」
ということです。
これもtwitterほどではないものの情報が流れていくので、過去記事が見つけづらくなります。
また、時系列で鮮度がいい情報が並べやすい関係で寿命が短い記事ばかり書いているケースもよく見ます。
別にそれが悪いわけでもなんでもありません。
例えば日々情報が変わる仮想通貨なんかはブログの方が向いていると考えています。
その代わり、毎日ブログを更新しているのに全然ブログのアクセスが安定しないという状況が作られることが多いです。
まるでtwitterでつぶやくようにブログを更新しているわけです。
だから実際には、twitter寄りの状態で更新していることになります。
ブログ | サイト | |
拡散力 が高い |
twitter 寄り |
検索性 が高い |
鮮度 が良い |
寿命 が長い |
4.ブログを自動販売機にする方法
毎日4~5記事くらい更新するならむしろtwitter寄りのブログ運営をすべきですが、クロネのブログ講座(このブログのことです)では、ブログを自動販売機化することが目的です。
顔出し、炎上なし、オピニオン記事なし、ブログ論なし、収益報告なしでひっそりとブログを使って自分の好き・得意・趣味を生かした自動販売機化する方法を広めること
twitter寄りのブログ運営を目指したら自動販売機化は難しいです。
そこで考えないといけないのは、サイト寄りのブログ運営です。
「リンク集(勉強させていただいたブログ・サイト)」というリンクを見ていただくとわかりますが、私はプロブロガーさんをメインで参考にしていません。
なぜなら、皆さんがtwitter寄りのブログ運営をしていたからです。
仕事・家事・育児で時間がなかった自分にとってそれはムリゲーでした。
そこで着目したのが「アフィリエイトサイト」「アドセンスサイト」でした。
サイトを作るような発想でブログを運営していきます。
ブログ | サイト | |
拡散力 が高い |
サイト 寄り |
検索性 が高い |
鮮度 が良い |
寿命 が長い |
もちろん、サイトそのものではないので違うところもあります。
トップページを「固定記事」にしてサイトのようにすることも1つの案です。
しかし情報の鮮度を保つためにトップページ「時系列」で並べながら、メニューやカテゴリーを上手に使ってブログ内部の検索性を高めることは可能です。
情報を更新し、過去の記事の日付を変えて最新記事にしたりしてます(このブログでもやってますよ)。
拡散力については「twitterと併用」することで確保します(これはみなさん普通にやってると思いますが、アフィリエイトサイトではしづらいことです)。
「のんくら本」はサイト運営に関する本です。
書名には「ブログ」なんて一言も書かれていませんし、本全体を読むとほとんど「サイト」という言葉が使われていて、「ブログ」という言葉はそれに比べると説明上登場している状態です。
今までtwitter的ブログ運営をしていた方にとっては、違う世界だと思います。
その中で違いを理解せずにこのまま本を読むと訳が分からなくなると思います。
まずは「時間に対する考え方」が全然違うことを理解した上で、
プロブロガーのようなtwitter的ブログ運営
を目指すのか
自動販売機のようなサイト的ブログ運営
を目指すのか
を考えてみて、自動販売機のようなサイト的ブログ運営をするならのんくら本はたくさんのヒントが詰まっています。
ブログ | サイト | ||
拡散力 が高い |
twitter 寄り |
サイト 寄り |
検索性 が高い |
鮮度 が良い |
寿命 が長い |
ちなみに「両立できますか?」と質問する人が必ずいます。
それで中途半端にならないならお好きにどうぞ。